日本でもプロ野球が開幕してファンも盛上っています。
メディアやファンなども選手の打率や勝利数に一喜一憂していますがMLBのスカウティングにおいて今やその数字はあまり役立たたず、打者の場合はOPS、投手(先発)の場合はWHIPこそが選手の能力比較において活用されています。

2025年度OPSランキング(AI解析)
OPS(オーピーエス): 「出塁率 + 長打率」です。
シンプルながら得点相関が非常に高く、今のMLBでは「打率.300」よりも「OPS .800や.900」の方が強打者の証として評価されます。
| 順位 | 選手名(チーム) | OPS | 備考 |
| 1位 | アーロン・ジャッジ (NYY) | 1.144 | 圧倒的な得点生産力 |
| 2位 | 大谷 翔平 (LAD) | 1.014 | 2年連続のOPS 1.000超え |
| 3位 | ニック・カーツ (ATH) | 1.002 | 驚異的な新人王候補の活躍 |
| 4位 | ジョージ・スプリンガー (TOR) | .959 | ベテランの意地を見せた復活 |
| 5位 | カル・ラリー (SEA) | .948 | 打てる捕手として歴史的数字 |
なぜOPS ?
打率は「ヒットか否か」しか見ませんが、ビジネスと同じで「販売数(打率)」よりも「利益金額(OPS)」の方が営業成績を正確に示します。
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打率の落とし穴: フォアボールを選んで出塁しても打率は上がりません。しかし、OPSに含まれる「出塁率」はそれを評価します。
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長打の価値: シングルヒットもホームランも同じ「1安打」とする打率に対し、OPSは「得点に直結する破壊力」を数値化します。

2025年度WHIPランキング(AI解析)
WHIP(ウィップ):「1イニングあたりに出した走者数」です。1.00を切れば超一流。防御率よりも「その投手がどれだけピンチを作らないか」が如実に現れます。
| 順位 | 選手名(チーム) | WHIP | 備考 |
| 1位 | ネイサン・イオバルディ (TEX) | 0.85 | 抜群の安定感 |
| 2位 | タリック・スクーバル (DET) | 0.89 | 昨年に続き支配的な投球 |
| 3位 | トレバー・ロジャース (BAL) | 0.90 | 制球難を克服し飛躍 |
| 4位 | ジェイコブ・デグロム (TEX) | 0.92 | 怪我からの復活で精密機械ぶりを発揮 |
| 5位 | ブライアン・ウー (SEA) | 0.93 | 驚異的な低歩かせ率 |
| ※日本人選手では山本由伸投手が0.99 (12位)、今永昇太投手も0.99(11位)と極めて優秀な数値を残しました。 |
なぜWHIPS ?
投手の勝利数は、味方の打線が何点取ってくれたかという「運」に左右されます。
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WHIPの純粋さ: 自分のミス(四球)と実力(被安打)だけで構成されるため、**「その投手がマウンドにいる時の安心感」**を最も端的に表します。
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防御率との違い: 防御率は「たまたま後続が抑えてくれた失点」などで変動しますが、WHIPは「ランナーを一人も出さないこと」を究極の理想とする、より厳しい管理指標です。
今年からMLBで導入されたロボット審判の「どのタイミングで使うか」の駆け引きもなかなかおもしろいですね。ピッチクロックに十分な対応ができなかったことがWBCでの敗因の一つとしても語られているのでデータ分析の指標もMLBのものをいち早く導入するほうがスカウティングにも役立つかもしれませんね。
メディアの個人成績表を変えたり、個人タイトルの種目を追加(変更)するのもいいように思いますが、日本の場合はプロ野球も高校野球も高齢のOBの発言権が強そうなので難しいかもしれませんね。

