アメリカでのエア遊具事故の現状

先日の日本エア遊具安全普及協会(JIPSA)の総会では夏場の温度上昇による火傷(多分それよりも擦過傷の方が多い)やウォータースライダーによる安全対策なども議題に上がっていました。

そこでアメリカの事故の現状を当社なりにニュースサイトよりチェックさせていただきました。エア遊具先進国?(家庭用も含めれば普及台数では日本の数百倍になると思います)

・2000年から2022年の22年間で死亡者は28人。(ジョージア大学)

・エア遊具のトラブルは一般的に風による事故だと思われていますが、それ以外の原因による救急外来の受診は毎年約1万件ある(シカゴシュライナーズ小児病院)

・ 米国小児科学会の2012年の研究発表では毎日30人の子供がエア遊具に関連するケガで緊急治療室で治療を受けている。「これは、45分に1人の子供がケガしている計算になります」
(ネーションワイド小児病院の傷害研究政策センター所長)

・一般的エア遊具で起きるケガの種類には、打撲、肉離れ、骨折、脳震盪などの頭と首のケガが含まれますが「ケガの4件に1件以上は骨折でした。ほとんどの人が思っているよりも頻繁に事故は起こります。」
(ネーションワイド小児病院の傷害研究政策センター所長)

・エア遊具は高温になる可能性があることが判明しました。研究の結果、平均暑さ指数(温度と湿度)が「エア遊具 内では104度から117度の間であり 、屋外の暑さ指数よりもはるかに高い」このような極端な気温は脱水症状や熱中症、さらにはエア遊具の直射日光にさらされた部分からの火傷を引き起こす可能性があると警告しました。 (ジョージア大学)

但し、同ジョージア大学の教授が事故のを防ぐための提案として①年少と年長を一緒に遊ばせない。②保護者が監視するようにする。③ジャンプで遊び、フリップ(バク転?)をしない。と日本の施設やイベントでは当たり前のことを提唱しています。逆にアメリカではそれが守られていないということです。

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上記の数字(日本とは規模が違うにしても恐ろしい数)からもエア遊具は体を使って遊ぶ「体育遊具」なのでいくら安全面に対策をしていても、ケガを100%防ぐことはできない旨、ご理解いただいたうえで運営&購入いただく必要があります。

また、利用者(特に保護者)の方にもそのケガのリスクを広めていく必要(同意は無理でも過大な責任追及はしない)もありそうですね。

スピードガン・エア遊具の関西エスアンドエー